愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 『成田屋の食卓』

その昔、十二代目市川團十郎が結婚相手に選んだ女性を週刊誌で見た時には、ちょっとした驚きがあった。こんな和風美人をどこで見つけたの、ってなもんですよアナタ。梨園に嫁ぐにはあまりにも上品な美人だった。その團十郎夫人の堀越希実子さんが『成田屋の食卓』という本を出している。團十郎の好物だったロールキャベツのレシピが書かれている。セロリと玉ねぎ、にんじんをバターで炒めて冷ましたものを牛ひき肉に混ぜる。ビーフブイヨン、鶏ガラスープの素、塩、胡椒、トマトケチャップで味付けをしたものを茹でたキャベツの葉っぱでくるんで、鍋でことこと煮込む。つなぎにセロリとトマトケチャップを使い、最後にキャベツの葉っぱを留めるために、きちんと巻いて、隙間がないように鍋に並べれば、いい形のロールキャベツができ、そこが一番大事なとこだと言っている。羨ましいね。私も今まで何人かの女性の手料理を食べてきたが、これは絶品だと思ったことがない。ごめんね、やっぱり妻を娶るには料理の上手い人に限るだろう。外食より内食、妻の手料理に釣られて早帰りみたいな環境がいいね。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。飯島直子が55歳になっていると知って愕然としたね。バツ2らしいが、もう結婚しないだろうに。もっと早く私と出会っていたら彼女の運命も変わっていたのに。おやすみなさい、また明日。