愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 バリ島で本を読むこと

一番最初に確保するのが、遊びの日程だ。いま凝っているのは、バリ島で本を読むことだ。年に二回、一週間ぐらいしか取れないが、五月と八月に必ず行くようにしている。私は本を読むのが好きな人間だと思うけども、日常では読めないタイプの本があるものだ。分厚かったり、難しくて手間暇がかかるけど、読んでみたい本。あらかじめ撥ねておいて、持って行く。時間も区切って読書するのはイヤだ。寝食を忘れて、というと大ゲサすぎるけど、だらだら本の世界の浸って、一日中読んでいたい。わたしにとってバリでの楽しみとしての読書は、とても重要な時間である。と、画家の山本容子は言っている。彼女は昭和7年生まれ。今日、カフェで本を読んでいると、隣の席に山本容子と同年代ぐらいのおばちゃん3人が、何も注文せず、いつまでも話し込んでいる。おそらくもう一人来るのを待って注文するという、おばちゃん特有のパターンだ。声も大きい、次第のイラつく私。こういう時に相手かまわずはっきり言えるようになってしまった小生は「ちょっとアンタら、ここが喫茶店だということを知らないの」「あ、ごめんなさい、声が大きかった」「違うでしょ、何も頼まず話しこむところじゃないでしょ」「あ、友達が来るのを待ってるの」「そんなこと店には関係ないでしょ」というと、しぶしぶ一人が注文しに行ったが、その機会の残った二人が席を変わった。もう、やめてよねこんなことは。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。また明日、おやすみなさい。