愛に恋

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北野 恒富 明治13年5月28日- 昭和22年5月20日

北野恒富

淀君》(1920年

《浴後》(1912年)

《暖か》(1915年)

《鏡の前》(1915年)

《戯れ》(1929年)

福助》 (大正元年)

《朝のクラブ歯磨》 (大正2年)

 《菊正宗》 (大正4年)

《さくら正宗》

高島屋

《鶯娘》

淀君といえばお市の方の長女で、もっと美人のイメージが強いが、なぜ、こんな怖い顔で、それも長身で小顔に描いたのか解らない。併し、関西弁の響きを思わせる丸みを帯びた造形と、背後にさまざまな物語を連想させる濃厚な情感、克明な描写、そしてそれらが生み出す頽廃的な雰囲気が特徴の「恒富風美人画」が確立され、人気画家への仲間入りを果たしたとある。まあ、他の作品を見ると確かに美人画が多いが淀君だけが一風変わっている。彼は読書家で特に愛読したのは吉川英治だったという。