愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 昭和20年5月24日未明

昭和20年5月24日未明、B29五百二十五機が来襲して、東久邇宮北白川宮伏見宮ら皇族の邸宅が全焼または半焼した。文相、運輸相、陸軍次官の官邸や牧野伯爵の私邸も焼けた。東京第二部隊、陸軍第二造兵廠、海軍技術研究所などが大きな被害を受けた。25日午後10時にもB29四百七十機による空襲があり、およそ2時間半にわたって東京の市街地へ焼夷弾の雨を降らせた。宮城内の明治宮殿と大宮御所が炎上した。天皇、皇后、皇太后は御文庫と呼ばれる大防空壕つきの建物で暮らしている。怪我などの心配はない。それでも、天皇家の権威の象徴である壮麗な明治宮殿の消失は、要人たちにも国民にも大きな衝撃であった。ほかに青山御殿、赤坂東宮仮御所、秩父宮邸、三笠宮邸、梨本宮邸、閑院宮邸も焼失した。皇族の邸宅はほとんど全焼といってよかった。海軍省、運輸相、外務省、大東亜省が焼失または破壊された。首相官邸の一部にも被害がでた。外相、内相、外務次官の官邸がそれぞれ焼失した。帝国ホテル、三越松屋松坂屋歌舞伎座中央市場、霞が関ホテル、すべて焼けてしまった。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。私は長い間、先の戦争に関する本を読んできたが、この時期は海軍大将の鈴木貫太郎首班指名を受けて首相だったが、前は陸軍大将小磯国昭が首相だったが、もっと終戦に対する考えを真剣にするべきだった。例えクーデターが起きようとも断固たる決意で講和を申し出る、若し、終戦となれば、これら貴重な文化財は今日まで残っていただろうに、本当に残念でならない。終わって見れば東京は瓦礫の山。こんな嘆かわしいことはない。おやすみなさい、また明日。