愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

「ムーンライト・セレナーデ」 カフカの親友

カフカの親友に既に大学時代から文壇に認められていた、マックス・ブロートという人がいる。ブロートがいくら薦めても、最初から「文学では食べていけない」といって作家になることを拒否していた。あれほど勤めを嫌っていたにもかかわらずだ。カフカは亡くなる前にブロートに「遺稿はすべて焼き捨てるように」と遺言していた。一生かけて書いたものを、すべて焼き捨てろと。カフカは自作に対する評価はそこまで厳しかった。しかし、ブロートはこの遺言を守らなかった。それどころか遺稿を出版したしまったのだ。これについては、さまざまな意見がある。「裏切者だ」「カフカはブロートが焼かないと分かっていた」いずれにしても、今、世界中でカフカ知られているのはブロートのお陰といっていい。草葉の陰でカフカは何思う。のお時間です。今夜から明日にかけて、トップニュースは藤井八冠ばかりだろう。おやすみなさい、また明日。