愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 心神耗弱

殺人事件の裁判に於いて殺意があったかどうかの時に、弁護側が必ず用いる常套句は心神耗弱だ。今日もそのような裁判があった。

併し、ある作家はこのように書いている。

 

個人に殺人を認めてないのに国が死刑という殺人を執行するのは矛盾し間違っているなどという主張が、メディアで流れることがよくある。これは社会科学的な知識がまったくないか、世論や時代思潮に毒されている者の見識である。個人から報復の自由を取り上げた国家が一括して個人に代わって犯罪者に報復し、秩序を守っているという社会を知らない言動である。国を個人と同列に考えると、懲役刑も不法監禁に当たるし、個人の力の限界を考えれば犯罪者を野放しにする方向に道を開くことになりかねない。つまり犯罪を許すということは自然状態に戻すということになり、弱肉強食の原始社会への回帰になる。犯罪は必ず報復を受けなければならないのである。

 

そう、必ず報復を受けなければならない。

「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。お疲れ様、また明日、おやすみなさい。