愛に恋

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烈公徳川斉昭と牛肉

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江戸時代、表向きには肉食が禁じられていたが、何でも彦根藩だけは牛肉生産が認められていたらしい。
どうも将軍家などに献上するのがその目的だったとか。
それを誰よりも楽しみにしていたのが水戸の烈公徳川斉昭
ところが仏教信仰の篤い井伊直弼が藩主に就任したあとは、牛肉の生産を中止、 斉昭が何度頼んでも生産されることはなかった。

その後、水戸浪士らに桜田門外で大老井伊直弼は暗殺されたが、勿論食べ物の恨みなどではない。

この時代、筆頭老中だった堀田備中守から実権が大老井伊直弼への転換期。

安政の大獄で斉昭は閉門蟄居、14代将軍継嗣問題で幕閣は揺れに揺れ、備中守も失脚し、幕末初期の見応えある場面だが、開国を推し進める直弼と攘夷を唱える斉昭。

それが牛肉に関しては全く立場を異にしていた。
つまり直弼が保守的で斉昭が開国派!
歴史の皮肉か、そういえば赤穂浪士の討ち入り事件も、その背景には赤穂産の塩を巡ってのトラブルがあったと何かでよんだが、果てさて。