愛に恋

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レオポルド2世の蛮行

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アフリカ大陸中央部に位置するコンゴ民主共和国の紛争は、周辺数か国を巻き込みながら、第二次世界大戦後に起きている紛争としては、最多である540万人以上の死者を産みだしていることを知っているだろうか。

以前、ナイジェリア紛争では女性の乳房を生きたまま抉り取るなどという蛮行が行われていたが、このような暴挙を知るたびに国連の無力さを知り愕然とする。

歴史上、アフリカの動乱は至る所でレイプ、殺戮が横行し目に余る。

ルワンダの悲劇にしてもそうだ。

 

コンゴ旧宗主国はベルギーで、国王レオポルド2世は私利私欲に走り、空白地だったコンゴに目を付け、先住民の部族長と条約を結ぶなどコンゴ支配の既成事実化を進め、1884年ベルリン会議コンゴを私有地として統治することを列強から認められた。

これはコンゴがベルギーの植民地になったということではなく、レオポルド2世の私有地になったということを意味しているのだ。

 

然し、先住民を酷使して天然ゴムの生産増を図り、イギリス人などから先住民に対する残虐行為を批判され、1908年にはコンゴをベルギー国家へ委譲する事を余儀なくされてしまう。

その後、1960年にベルギーから独立してコンゴ共和国になるわけだが、アフリカ諸国お決まりの内戦へと発展していく。

上の写真は充分な生産力を上げられない労働者は罰として手首を切られていた。

こんなことがまかり通る時代、これはひとりベルギーに限ったことではない。

白人社会共通の驕りとエゴイズムに他ならない。

まったく大航海時代以来、アフリカ大陸の住民には同情する。