トレブリンカに到着した時の珍しいカラー写真です。
何日乗っていたのか、すし詰め状態で来たことは間違いないでしょ。
何処に連れて行かれるとも知らず、ただ走るだけの列車。
この後、何が待ち受けているか彼らは知りません。
殆どが家族連れですが、老人、子供と雖も容赦なく、ここでは一切のお情けは通用しません。
ポーランドのユダヤ人絶滅を目的としたラインハルト作戦に則って作られたトレブリンカ、そうここは絶滅収容所です。
殺害されたユダヤ人の数73万人。
ただし、この場所はナチによって徹底的に破壊されたため当時の建造物は何一つも残っていません。
人類史にとってこれほどおぞましい歴史はない。
人間は、ここまで残虐になれるという見本です。
被害者、加害者、発見者と後世の私たちは、一体、人間性とは何かを考えさせられます。