愛に恋

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2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

訃報 フランス・ギャル

www.youtube.com 日本でも爆発的にヒットした『夢見るシャンソン・人形』を歌ったフランス・ギャルが7日、亡くなったそうだ。 享年70歳。 この映像には1965年3月20日とあるので、当時、彼女は17歳か! 因みに作詞・作曲はセルジュ・ゲンスブール。 はて、先…

或売笑婦の話/蒼白い月―他七篇 徳田秋声

或売笑婦の話 大正9年4月 蒼白い月 7月 復讐 10年5月 お品とお島の立場 12年5月 ファイアガン 11月 車掌夫婦の死 13年4月 風呂桶 8月 挿話 14年1月 客 6月 以上七編の短編小説集で震災を挟んで全て50代の時の作品。 記憶に残る物としては『或売笑婦の話』『…

寺田寅彦は忘れた頃にやって来る 松本 哉

まず、寺田寅彦と言えば「天災は忘れた頃にやって来る」という格言を残したことで有名だが、私の知っている寺田寅彦とは、その程度でしかなく、他に、漱石門下の人で、随筆「柿の種」を著したことぐらいかしか知らない。 特段、寺田寅彦に興味があったわけで…

本郷菊富士ホテル 近藤富枝

本論に入る前に菊富士ホテルの経営者、羽根田幸之助は妻きくえとの間に20年間で12人の子を産み、その内3人は流産、成長した子供は三男六女。 長男で第四子生まれの冨士雄の結婚相手、延子が著者の実父の妹ということになる。 羽根田幸之助が岐阜に生まれたの…

高峰秀子の捨てられない荷物 斉藤明美

知ってのとおり高峰秀子には子供が居ないが、著者はその高峰を「かあちゃん」、夫の善三を「とうちゃん」と呼び、夫妻から可愛がられた唯一の人物で養女になった人だ。 週刊文集の記者で、日々の高峰を観察し敬慕の念を持って書かれた本だが、全体的には過去…

談志が死んだ 立川談四楼

相撲のことならともかく、落語となると全く無知な私だが、とにかくタイトルが気になり、立川談志とは如何なる人だったか、一度、読んでみようと手に取ってはみたが、やはり素人目には簡単とは言えない本だった。 内容がというわけではなく、登場人物がまず分…

美しさと哀しみと 川端康成

最近、『文豪はみんな、うつ』という本があることを知った。 まだ、未読だが興味ある題材なのでいずれ読んでみたいと思っているのだが、果たして川端康成がうつだったかどうかは別にして、川端が名作を次々に発表していた昭和30年代、たとえば『眠れる美女』…

Miss You

昔、武田鉄矢が『あんたが大将」という歌で、始まりましてのアンタの話しなんて歌っていたが、そう、私の今年も妄想予定を書いておかねば。 まずはどうしようか? クイーンエリザベス二号で世界一周するも良し! リオのカーニバルで踊ってギックリ腰で入院す…

カミーユ・クローデル 極限の愛を生きて 湯原かの子

昨今、不倫、浮気、ゲスだと世の中はかまびすしいが何も不倫は今に始まったことではないことぐらい誰もが承知している。 ヨーロッパでは王侯貴族でさえゲスなる不倫は珍しくもなく、ましてやハリウッドでは不倫がないほうが珍現象でさえある。 ただひとつ、…