愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 光彩陸離

竹久夢二は『出奔』の中で、「京都時代は、生涯のうちで最も光彩陸離なロマンチックな場面に富んでいる」と語っている。これは要するに、京都でひこ乃と同棲した思い出が夢二にこれほど京都を懐かしませるのであって、実際には大正六年七月から同八年まであしかけ三年しかいなかった京都で、ひこ乃と暮らした七年六月から八年十一月までだった。その間にも、ひこ乃は父に引き戻されているし、正味は一年あまりしか一緒に暮らしていない。しかもその間、ひこ乃はほとんど病気になり、病院暮しや、家でも床についていることの方が多かったのだから、光彩陸離という華やかな表現とは。およそ縁遠い生活であった筈だ。私も若い頃、最愛の人と同棲したことがあるが、ほんの短期間で、いつ始まって、いつ終わったのかも詳しく覚えていないし、光彩陸離なんていうイメージではないのだ。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。大谷選手は4戦連続出場なし、今後どうなるのか心配だ。照ノ富士はまた休場、もう、やってらんないね。おやすみなさい、また明日。