ビートルズを聴こう - 公式録音全213曲完全ガイド 里中哲彦

 
 
文字通り『ビートルズを聴こう - 公式録音全213曲完全ガイド』なので、全楽曲についてこと細かに里中哲彦、遠山修司両氏による対談形式で書かれているのだが、どうもビートルズに関する書物は、読み手の私にとってはそう単純に鑑賞だけに浸れないものがある。
 
彼等ビートルズの誕生から解散までは数あるバンドの中でも取り分け興味深い人間模様があり、ファンとしては楽曲ごとにどんな物語が展開されたのか思いを馳せる。
ジョンとポールの抜きん出た才能を横目にジョージはどのような思いで二人を見ていたのか。
 
才能と才能のぶつかり合い。
両雄が並び立つのか立たないのか。
牽引役がジョンからポールへ移行していくあたり、何か他人事とは思えない緊迫感がある。
エプスタイン死後、68年から69年に至る4人の急激な感情の変化はどう見たらよいのか、この問題はいくら読んでも釈然とせず、解散の理由はこれだと一言で断言できないもどかしさが残る。
 
あれほど仲の良かった4人の分裂。
それはホワイト・アルバムのレコーディングを見れば如実に表れており内部分裂の軋みを見るようで辛い。
もしジョンがヨーコに出会わなかったらどうなっていたのか?
ポールの強引ともとれるリーダーシップをどう見たらいいのか?
 
それら全てがレコーディングに反映されているようで、この本は興味深い。
昔から解散問題では私にひとつの残念がある。
せめてあと1年、解散を待ってもう1枚最後のアルバムを制作して欲しかった。
それさえ叶えてくれたなら個人的には心残りはなかった。
 
それにしても楽曲はいつもまでも新鮮だが、彼等の活躍した時代がケネディ暗殺やアポロ計画の頃だったことを思うとずいぶんと古い話しになったものだ。
ところで近年『ザ・ビートルズ解散の真実』という本が出ているが如何せん3,780円と高い。
何が書かれているのか読みたいが暫くは手が出ない。
 
 

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