愛に恋

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ジーン・ティアニー 1920年11月19日-1991年11月6日 (70歳)

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1941

まあ・・・、ジーン・ティアニーさん、なんとお美しい!

惚れました、貴女だけを愛します、いや、愛し続けたいです。

もう、その瞳で見つめられたら井の中の蛙、いやいや、蛇に睨まれたカエルなんていうもんじゃありません。

アナコンダに巻き付かれた野ブタです。

どうしたら貴女を射止めることが出来るのでしょうか。

 

ジーンさん、1940年代に貴女は最も美しい女優の一人に数えられていたですよね。

だからこそなんです、結婚が無理ならせめて一夜なりとも御一緒することは出来ないでしょうか。

布団も干します、黴キラーで浴槽も磨きます。

狭い部屋ですが、ジャパニーズ・ルームじゃダメですか?

そこを何とか・・・、お願いします。

文豪 松本清張

何とも重たい本だった。
小説ではなく評伝と言ったほうがいい。
構成は三作に分かれ、第一章は「行者真髄」として坪内逍遥の死と妻を巡る異説という内容になっているが、これがかなり苦労した。
坪内逍遥は肺炎が原因で死んだらしいが、この本では消極的な自殺とも書かれている。
肺炎から気管支カタルを併発して高熱、咳が酷い状態で睡眠薬を四ヶ月近く毎晩服用、最後は夜の九時過ぎ、付き添いの者を遠ざけて大量の睡眠薬を飲んだとある。
 
遊女と結婚したことを生涯気にしていようだが、死の間際、遺稿として残した書き物があり、それを河竹繁俊と山田清作という知人に託し、二人は一夜一見して翌日、逍遥夫人に返却したところ、夫人はそれを焼却してしまった。
夫人にとって都合の悪いことが書かれていたのか、今となっては謎だが実に勿体無い。
 
坪内逍遥の名声は『小説真髄』や『当世書生気質』の著作で既に定まっていたが、その逍遥が早くに筆を折り演劇や教育の分野に精を出すようになったのは、二葉亭四迷の出現が原因ではなく、天才山田美妙に圧倒されて絶望したことに由来すると書かれていた。
そのあたりの真偽は浅学の私としてはよく分からぬ。
 
第二章は「葉花星宿」、これは尾崎紅葉泉鏡花師弟の確執を書いているが、この問題は紅葉晩年に起きた問題で、明治後期、紅葉率いる硯友社の一派は文壇で一大勢力を保持していたが、それを脅かす新たな勢力が自然主義派の存在。
逍遥も大の自然主義派嫌いだったが、その新旧入れ替わりの時期に紅葉は死を迎える。その頃には鏡花の才能が師を上回り、私生活では芸者桃太郎との同居が紅葉を激怒させる。
そのあたりは芝居などでも有名な『婦系図』でよく見かける場面。
 
第三章は「正太夫の舌」、現在では忘れられた作家斉藤緑雨の評伝。
辛辣の評論家として文壇ではあまり印象が良くなかったような書かれ方をしている。
 
しかし、文芸は明治の20年代ぐらいまで遡ると私には相当難しい。
坪内逍遥、山田美妙、尾崎紅葉、斉藤緑雨等の日記、書簡類を原文で読むのは骨が折れる。
その秋水は緑雨の追悼記にこう書いている。
 
「三十七年の春寒く、北風身を切るような晩を緑雨が骸骨のようになって咳入りながら、本所の横網から有楽町まで、僅かの小遣いを相談に来たのも幾度であったろう」
 
緑雨の死は同年の四月十三日、臨終を看取った馬場胡蝶の文章によると。
 
「・・・愈々お別れだ、生きて居る間は御世話になってありがたかった。少し頼みたいことがあるから(略)」
 
一葉も緑雨も肺の病で亡くなったが、とかく怪しいこの二人、今少し長生きしたいら関係はどうなっていたのだろうか。
少なくとも緑雨は一葉に思いを馳せていたようだが、共に早い終焉が哀しい。
 
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Lian Ross ♬Say You'll Never


Lian Ross Say You'll Never Discoteka 80 Moscow 2014

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Lian Ross

私は、いんきんたむしが大嫌い!

いやいや、陰気が嫌いなんです。

先日、マンション1階で20代後半と思われる主婦に会った時、その子、私の顔を見るなりいきなり笑顔で「あっ、こんにちは」これですよね!

気持ちのいい挨拶、思わず抱き着きました。

いや、そんなことはしませんが好感持てますね。

 

それに比べどうですか、2階に住む40代独り住まいで無駄吠えばかりする犬を飼っている女性、なんというか、とにかく笑顔がない。

何が面白くないのか、いつもブスッとしている。

その人ばかりではありません、とにかく不愛想な人は一杯います。

性格なんでしょうが、しかし、笑顔は人を惹きつける。

 

因みにチャップリンは笑顔を振りまいていますが、誰かバスター・キートンの笑顔を見たことのある人、教えて下さい。

さて、歌っているリアン・ロスですがドイツ生まれで現在56歳。

ということは、このライブが4年前ですので、これで52歳ということになる。

若いね!

 

それにしてもどうですか、この陽気な観客。

東洋人の私が紛れ込んだって誰か金髪のお姉さんが抱き着いてくれるだろうか?

家族愛―東條英機とかつ子の育児日記・手紙より 東條由布子

 
監修は東條英機の孫で東條由布子となっているが、英機の長男、英隆氏の長女由布子さんは2013年2月13日に逝去された。
 
本書はタイトルが示すとおりの「育児日記」で、どちらか一方というわけではなく、夫婦で長男英隆誕生の喜びから育児の大変さを慈愛に満ちた文章で綴っている。
かつ子夫人は明治42年4月、日本女子大学国文科三年生の時、学生生活を続ける条件で嫁いできたが東條家は13人の大家族。
 
18歳の新妻は毎朝5時に起き、13人分の食事を作り、夫の身の回りの世話、掃除、洗濯を済ませて通学、恐ろしき明治ですね。
当時の英機はまだ陸軍歩兵中尉。
貧乏少尉、やりくり中尉、やっとこ大尉なんて揶揄された時代で夫はまだ24歳。
日記には世相、政治、軍事の記述は殆んどなく、専ら子育てに専念する夫婦本来の姿が書かれている。
 
まだ乃木将軍自刃前で英機の父英教も登場するが、この人は大変な秀才で陸大第1期の主席卒業生。
英教は大正2年に病没し、息子の行く末など知る由もないが、一見、平凡な軍人夫妻の愛と幸福に満ちた日記と書簡集。
後の東條家の運命など誰も知らない時代、結果の定まった今日から見ると、こういう日記を読むのも何か不思議な気持ちがする。
 
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歯医者 1892

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この写真は1892年の歯医者とあるが、まさかこれ本当じゃないだろうね!

椅子に両腕を縛り身動き出来ないようにして、子供らしき助手が後ろからタオルで、おでこを引っ張り、医者なのかバーテンなのか、白衣ではなくエプロン一枚を腰に巻き、ペンチで虫歯を強引に引っこ抜く。

これは痛いだろう、こういう場合は、麻酔がなければウィスキーを飲ませておいて抜歯するが。

しかし、これなら別に医者でなくとも出来る。

後ろの棚にあるのは薬品なのかアルコールなのか?

オトナの保健室: セックスと格闘する女たち 朝日新聞「女子組」取材班

 
いじめ、飲酒運転、パワハラ、痴漢など毎日のようにニュースになるが、「なくそう不倫」という標語はさすがに聞かない。
芸能人が不倫をすると、頭文字に「ゲス」と烙印を押されるようになった昨今、しかしどうだろう、不倫に関しては万人が非を唱えているわけではないような気がするが。
 
ともかく、男と女ある限り不倫は絶えることはないと思う。
本書は男性にこそ読んでほしいとあり、サブタイトルの『セックスと格闘する女たち』が気に入ったので早速本屋にひとっ走り。
是非とも格闘してもらいましょう。
 
終わりに酒井順子(エッセイスト)と村山由佳(作家)の対談があるが、その中に「みんな『かつえて』いる」と書いているが本当だろうか?
「かつえている」という表現は、私の人生経験の中で女性から聞いたのは、ただの一度きりしかないが、これを一般的と言うかどうかは微妙なところだ。
「かつえてる」とは、餓えてると書くがニュアンスとしては飢えているよりもう一段階ランク上の表現だろう。
さて、セックスに関して今や女性も声高に発言するのはいいことだと思っているが、こんな話をどう考える。
 
「タイでは夫がSEXを出来なくなったら別れる。SEXがないなんて絶対ありえない」
 
これでは男は堪らない、どうしたって役に立たなくなるのは男の方が先に決まっている。
SEX産業が盛んなタイならではなのだろうか。
ところで美人脳科学者で有名な中野信子さんという人を知っているだろうか?
いつもカツラを被ってテレビに出て来る個性的な女性だが、この人の近著にそのものズバリ『不倫』という本がある。
それによると、
 
近年の脳科学の劇的な進歩によって、「人類の脳の仕組みは一夫一婦制に向いているわけではない」ということがわかってきました。
 
とある。
更に、
 
不倫は危険です。ひとたびバレれば、マスコミやネットで容赦なくバッシングされます。有名人でなくても、社会的信用や家庭を失い、慰謝料など経済的なリスクも多大です。しかし、これほど失うものが大きいとわかっているはずなのに、なぜ不倫カップルがそこら中にいるのでしょう?
 
そう、不倫は人類の文化なんです(笑)
本書にもこのように書かれている。
 
結婚契約が「パートナー以外はダメというお約束」だとしても、契約を破っている人はたくさんいます。合意で違反しているカップルもいます。そもそも身体の性的使用権を、たった一人の異性に生涯にわたって譲渡する契約など、不自由で不合理。守れない約束はしないものです。
 
とにかくこの本は面白い。
続けよう!
 
夫に求めたら「変態」と言い放たれた女性がいたそうですね。その時点で夫婦関係は終わっています。
 
確かに、それは言ってはならない一言だ。
あまりにも妻、女性の性欲に無理解で、こんな男は捨ててしまえ。
更にエピソードとしての投稿には、
 
14年間の結婚生活で両手で足りるほどだった。会社員女性(47歳)は3年前、「おかしくなるくらい悩んで」離婚した。セックスがこんなに人生を支配するなんて、独身のときは考えてもみませんでした。セックスがないことよりも、つらさを訴えたとき、無視されたことに失望しました。
 
または、
 
家庭で自分が存在していることの承認要求が満たされない。充実感が得られない。恋愛でこそ、自分が生きていると実感できる人が多い。
 
つまり、情熱は婚外恋愛でと、あるフリーライターの人も言っている。
更に、
 
夫に「したい」と言ったら「お前は変態か」「俺は種馬か」となじられた・・・・。
 
逆にこんな声もある。
 
妻からセックスを拒否されて7年、職場の同僚と関係を持ったら、妻にバレて、もの凄く泣かれて責められて、俺はどうすりゃいいんだ・・・的な。
 
これでは、全く持ってやり場のない欲求不満になってしまう。
大体、一概に不倫は悪と決めつけられるのだろうか。
私は、些かこの説には異を唱える。
夫婦の事は夫婦しか分からないと昔から言うが、浮気、不倫をしたからといって、総て同じ家庭内事情ではない。
 
ハリウッドでは不倫をしても魅力的な人はいくらでもいる。
良き異性を求めて浮気心が芽吹くのは男女の性のようにも思う。
また、簡単に言えば生活力と子供の養育もある。
子供が居なければ離婚するという話もよく聞く。
ただ、夫婦間の問題が顕著になったら誰も彼も浮気してしまえと言っているわけではない、それぞれの価値観に任せ行動すればいい。
 
しかし例えばだ、互いに30代、子供が二人居るが心身共に相性が合わなくなってきたと悟った場合はどうする?
我慢して老後までセカンド童貞、セカンド・バージンで余生を過ごすか。
そんなことが可能永徳!
何も私は世間に向かって不倫講座を開こうとしているのでもなければ奨励しているわけでもない。
ただ、ごく個人的には、そんな結婚生活は御免蒙りたい。
 
大体が夫として妻としてどうなの!
何べんも言うが、セックスは夫婦にとって良き潤滑油ではないのか。
よく芸能人で円満離婚と公表するカップルがいるが、円満離婚とは何ぞや!
取り立てて問題もなく別れたということか。
「じゃ、またねぇ・・・」ってか。
 
誰に於いても言えると思うが、離婚には相当なエネルギーを使い、数か月、いや数年前からセックスレスになるのが当たり前で頻繁にセックスしていて、明日、離婚なんてありえない。
それだったら別れる意味は何だ!
 
変な話だが不倫しているからこそ、家庭内がマルクス・レーニン主義、いやいや、丸く治まっている場合もある。
妻、亦は夫にとって欲求を外で満たすことで、万端、滞りなく善きに計らえと言うわけだ。
 
以前、フランスのミッテラン大統領だったか、外に隠し子が居ると騒がれた時に「そうだよ、だから何?」と平然としていたことがあったが、男と女の事は為るようにしかならない。
鯉は思案、いや、恋は思案のほかと言うではないか。
 
いろいろ書いたが私は不倫、イコール、ゲスとは思わない。
勿論、ゲスの場合もアリエールが、まずはじっくり両者の話を聞いてみなくては他人様には分からない領域がセックス事情。
この世には、昔から不倫あったればこそ生まれて来た人も無数に存在する。
不倫は御法度、咎(とが)人は死罪適用となっていれば、それら婚外子の存在意義たるや如何に!
 
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300 〈スリーハンドレッド〉2006年公開アメリカ映画

ジェラルド・バトラーという俳優を知っているだろうか。

先日のカルフォルニアの山火事で自宅に被害を被ったといってこのような写真が配信されていた。

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この人の主演映画で2007年制作の『300 〈スリーハンドレッド』というペルシャ戦争のテルモピュライの戦いを描いた作品を見たことがある。

 『300 〈スリーハンドレッド』とは、謂わばたった300という意味で、ジェラルド・バトラー演じるレオニダスが300人の親衛隊を率い、ペルシア王クセルクセス率いる100万のペルシア軍を迎え撃ったテルモピュライの戦いを描いている。

私事だが、先日の美術の講義で、将にこのテルモピュライの戦いの話が出たので、ここにどんな戦いだったか動画を貼りたいと思った次第也。

  
300 - First Battle Scene - Full HD 1080p - Earthquake. No Captain, Battle Formations...