愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 正三位参議中務卿中衛兼大将・藤原房前卿が家令、猪名部諸男

澤田瞳子の火定(かじょう)という本を読んでいる。私、いくら歴史好きと雖も古代から平安期までのものは殆ど読まない。理由は簡単だ、まず、漢字が難しいく読めない。名前、地名など現在では使われない用語などが殆どで、いちいちルビを振ってないと読めない、確かに初回は振ってあるがその後は忘れて何だったか思い出せない。登場人物が多いと混乱してくる。そして一番の悩みが職責や職名、官位など例えば、正三位参議中務卿中衛兼大将・藤原房前卿が家令、猪名部諸男」は何と読むのか。(しょうさんみ、さんぎなかつかさきょうけん、ちゅうえのたいしょう、ふじわらさきふさきょう、いなべのもろお)」と、こんなのが頻繁に出てくるようでは敵わない。耳にタコが出来るとはよく使うが、実際は「耳に胼胝ができる」と書く。蚊の幼虫はボウフラというが「孑孑」と書く。また、薬名では「湯治湿除の効能がある猪苓(ちょれい)、胃水を補う茯苓(ぷくりょう)、体内の水滞を消し去る蒼朮(そうじゅつ)」現代人ではとても読めないし見たこともない漢字が出て来る。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。併し、そこはそれ、以前も言ったように一度手に取った本は完読するのがモットー、もっと読まんかいというわけです。