愛に恋

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「モーニング・アート」 夢二の最初の妻

いつだったか、このコーナーで竹久夢二ことを書いたが、あれは何を書いたのか、ちょっと忘れてしまった。夢二の最初の妻は年上のたまきという女で、情熱に惹かれた形で結婚したのだが、当時、夢二の絵に魅せられた少女たちは、夢二その人にまで魅せられて、芝居の役者や俳優に憧れるのとはまた趣きの変わったインテリ臭い味が、夢二ファンを一層熱中させていた。たまきは二人の子どもの母になっていたが、当時、九州から上京してきた、例の日陰茶屋で大杉栄を刺して一躍著名になった神近市子が、夢二の家に身を寄せ、女書生のような役をしていて、当時の夫婦喧嘩の凄まじさを目撃していた。神近はのちに衆議院議員になり作家でもあるので、三人の関係にはことさら興味が湧くし面白い。続きはまたいつか。「モーニング・アート」を始めます。さあ、まだ読書タイムですが今日はこの辺で、おやすみなさい、また明日。