今日で相撲も千秋楽だが、あれはいつ頃だっただろうか、千代の富士全盛の頃で、カナダ出身の力士に琴天山という佐渡ヶ嶽部屋の力士がいた。
序ノ口、序二段、三段目でいずれも7戦全勝で優勝。
21連勝を達成で東幕下43枚目に昇進するも、宿舎を無断で飛び出して東京に戻ってしまった。
佐渡ヶ嶽が東京都内で琴天山と会い、戻るよう説得したが、琴天山の意志は固く、結局廃業することとなった。
その前か後か、名古屋中心地での夜のこと、横断歩道で立ち止まる私の向こう側に琴天山もひとり立っていた。
驚いたのはその巨体だが地位が東幕下43枚目。
いかに横綱というのが強いか思い知らされた夜だった。
その後プロレスに入ったが2006年、フロリダで膀胱癌のため42歳の若さで死去した。