実は私、30数年前、貧乏のどん底状態の頃に住んでいたのが、この住居だったんです。
とにかく金がないので、昼間は同じ地区に住む男子は狩りに、女性は木の実などを集めに出かけるのです。
雨の時などは男は槍を磨いたり、新しく矢を作ったりで余念がありません。
女たちは笊を作るのに一生懸命ですが、いつも賑やかそうで明るく振舞っていました。
然し、頭痛の種は、少ない男女での異性で取り合いです。
結局、私は4年8か月程滞留して村を出ました。
そして向かったのです、タクラマカン砂漠を駱駝で縦断しローマへの道へ。