「これは何回目の夏なんやろうな、とそんなことをぼんやり思った。そんなことは自分の年齢と同じで考えるまでもないことことなのに、なぜかそれは違う数字が、正しいべつの数字が世界のどこかにはあるような気がして、わたしはそんなことを考えながらぼんや…
幕末史を紐解くうえでは重要な人物とされる、勘定奉行川路聖謨。ロシア帝国海軍プチャーチン中将と、日露の国境を定めた人物として名高い。その川路が著した『長崎日記・下田日記』の存在は、以前、川路の歴史小説を読んだ関係で知ってはいたが、まさか巡り…
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