愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

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ジュール・ルナールと言う名を聞いても思い浮かぶのは、小説『にんじん』ぐらいしかない。
中学生の頃、学校の図書館に行っては放課中に読んでいた本だ。
結局、完読出来なかったが。
 
そのルナールに『博物誌』という書がある。
昭和26年初版で訳者が岸田今日子のお父上、岸田国士
その中に「蝶」と題してこんな一文がある。
 
 
二つ折の恋文が、花の番地を捜してる
 
これは凄い!
いや、本当に凄い文章。
簡潔にして明瞭。
 
私の憧れるような名文。
いつかどこかで書いたが、名文とは旅先で美人と擦れ違うようなもの。
ハッとするような出会い。
そんな文章が書けたらどんなに素晴らしいか。
 
てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った
 
なんていふ詩もあるが。
 
 

マリリン・モンロー Part3

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貴女を探して3千里、なかなか見つからないと思ったら朝鮮に行っていたのですか。

最近知ったのですが、季節は冬だったというじゃありませんか、このドレスは兵士のためのサービスですか。

まあ然し、何処を見渡しても男だらけ。

そうですよね、まだこの時代は女性兵士が居ませんので現地で女性は貴方だけ。

マリリン・モンローの慰問とあっては誰もが見たいですからね。

 

然し貴女、仕事を兼ねた新婚旅行でジョー・ディマジオと日本に来たんじゃなかったんですか。

その新郎を置き去りにして男ばかりの朝鮮なんかに行っていいのですか。

これは誰だって怒るでしょ!

それにこんな露出度の高い衣装ではなおさらです。

まあ、それを聞いて私は直ぐさま朝鮮へ飛んだんですよ。

だが貴女は既に旅立った後だと現地司令官から聞きました。

次は何処ですか、次回、必ず見つ出しますからね。 

 

真理を悟るための虚構

芸術は、真理を悟るための、虚構である
 
ピカソの名言らしい!
私みたいなボンクラには何を言っているのかよく解からない。
 
腰痛は 会社を休むための 言い逃れである
 
これなら分かる(汗
ゲルニカ』が名画であるということは理解出来る。
然し、どう名画なのかと言われれば説明に困る。
 
人や動物が驚き、わめき、嘆いている。
殺戮、狂気、聖戦。
そして無差別爆撃。
 
「真理を悟るための、虚構」
つまり描かれているのは虚構、その虚構を見て真理を悟れと言う訳だ。
 
う~ん、何がなんだかやっぱり難しい。
だが、確かなことが一つある。
ゲルニカ制作時、ピカソは三角関係にあり、絵を描いている後ろで、女二人が取っ組み合いの喧嘩をしていた。
 

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スペイン女らしい気性の激しさが出ていて面白い。
 
「天才ゆえの傲慢は許容する、というのが、まず文明社会の不文律である」
 
そう、天才が何角関係にあろうと凡人の出る幕なし。
歴史は夜作られる、女たちがくんずほぐれず喧嘩をしていたのも夜だろうか!?

リズ 8回の結婚

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リチャード・バートン

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7番目の夫ジョン・ワーナー、1976年12月4日に結婚、1982年11月7日に離婚。

ねえ、貴女は何回結婚すれば気が済むのですか!

この後、また結婚してますよね。

それだけじゃないはずです。

結婚こそしなかったものの、婚約だけで終わった男性、他に浮名を流した人数知れず。

確かに世界一の美女であれば誰だって言い寄って来ますよ。

でもやっぱり、貴女と互角に渡り合えるのはリチャード・バートンでしょ。

彼とは2回結婚してますもんね。

然し貴女は18歳で離婚とありますが、えらく早業なんですね。

とにかく、貴女が何回離婚しようが構いません。

私はずっと待っていたのに。

貴女は言っていますが。

 

「私はセックス・クイーンでもセックス・シンボルでもありません。そんなものになりたいと思ったことはないのです。私の夫がそのように思ってくれれば、それはとても嬉しいことでしょうけれども」

 

はい、私ならいつまでもそう思っていました。

 

 

われも雛罌粟

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与謝野晶子と鉄幹です。
電車を1本やり過ごしてまで魅入ってしまう写真ですね。
櫂は三年櫓は三月なんて言いますが、二人は舟を漕ぐ人を見ているのだろうか。
 
鉄幹が亡くなったのは昭和10年の3月。
つまりそれ以前に撮られた写真ということになる。
85年ほども前だろうか。
 
不思議ですね。
時代の接点がまったくない私がこうして彼等の写真を見ている。
何れはその逆がやってくるというわけだ。
 
85年後の日本。
彼らの時代からしてみると、今日の日本の変わりようは想像を超えるだろうに。
 
結果的に二人は敗戦を知らぬ。
知らずに死んだのが良かったのか悪かったのか。
 
ああ皐月仏蘭西の野は火の色す 君も雛罌粟われも雛罌粟
 
熱かった二人の恋も今や歴史の彼方。

ニューヨーク 1948年の一枚

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歌っているのはエラ フィッツ ジェラルド、それを聴いているデューク・エリントンと後方中央のベニー・グッドマン

この写真のパネルを以前勤めていた会社の社長に見せられた時にはビックリした。

あまりに素晴らしい歴史的一枚のような気がして、暫く魅入ってしまった!