愛に恋

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吉原格子先之図 葛飾応為

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 生没年未詳の浮世絵師、葛飾応為(おうい)の作で、描かれた年代がはっきりしない。
名前から分るとおり葛飾北斎の娘で三女になるが、現存する浮世絵は10点ほどだとか。


浮世絵というとだいたい昼間の風景を描いたものが多いような印象があるが、この作品は何と吉原の夜の情景を表現して光と影の交差から艶めかしさと情感が際立ち、当時の吉原の賑わいを今に伝えるようで見惚れる。


客と遊女の話し声まで聞こえてきそうで、個展などで見たら暫くは絵の前から離れられないような臨場感。
その葛飾応為を描いた朝井まかての小説『眩』が棚に積んであるのだがまだ読んでいない。
しかしこの人、歌人・中島歌子を描いた『恋歌』で直木賞、盲目の娘から見た父井原西鶴の『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞と、何だか私の壺を心得たような作品を発表するので嬉しい、ともあれ早く読まなくちゃ。