愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

夏物語  川上未映子

本書は652頁もある大長編で、やたらと心理描写や情景描写が長い。私にしてはやや読みづらいものだった。著者は2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞の受賞者で、それを読んだ時にはあまり印象に残らなかった作家だったが、これだけ長いと作家の気持ちに寄り添うようになって来る。テーマとなるのは非配偶者間人工授精(AID)で、夫婦の意志を十分に確認したうえで、無精子症など絶対的男性不妊の場合に適用される方法で、主人以外の男性ドナーの精液を使用し人工授精で妊娠を試みる技術だが、問題は精子の提供者を知ることが出来ず、提供者も自身の精子がどの夫婦に用いられたかを知るが出来ない。成長した子供が事実を知った時に、父親が本当の親ではないことに苦しむという点にある。主人公の夏子は過去に一人しか男性経験がなく、セックスが自分には合わないと思い、AIDを希望するようになる。そんな中、実際にAIDで生まれてきた男性と知り合い、その男性の苦しみを訊くうちに自身のこれからについて悩みだす。

ケイティ・ペリー Part.7 

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2015

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2012)

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2019

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2009

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(2010)

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(2010)

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2009

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2010

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ケイティさん、やっとアナタみたいな人を見つけました。

アナタみたいな人が理想だったんですよ。

スタイルといい顔といい、もうまさしく私の好みなんですよ。

アナタと歩き、アナタのレストランに行き、アナタと住む、そんな人生が夢なんです。

ヒエロニムス・ボス  1450年頃 - 1516年8月9日 

ヒエロニムス・ボス

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《十字架を担うキリスト》(1485-1490年)ヘント美術館

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《ピラトの前のキリスト》(1516年頃)プリンストン大学美術館

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《十字架の道行》(1495-1505年頃) エル・エスコリアル修道院

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《荒野の洗礼者聖ヨハネ》(1490-1495年頃) ラサロ・ガルディアーノ美術館

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《魔術師》(1502年頃) サン=ジェルマン=アン=レー 

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《快楽の園》(1490-1500年頃) 

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《卵のコンサート》(1475-1480年頃) リール美術館

《快楽の園》 

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《放蕩息子》(1480-1490年頃) ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館

《聖アントニウスの誘惑》(1530-1540年頃) プラド美術館
ルネサンス期のネーデルラント の画家。ヨーロッパ各地の王侯貴族たちからの依頼に応じ、多くの作品を制作した。特にスペインのフェリペ2世はボスの絵画の熱烈な愛好者だった。

「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。「お染風」

『半七捕り物長』の作者、岡本綺堂が若い頃の東京は、まだ江戸の情緒が残っていた。インフルエンザが猛威を振るった明治23年から翌年にかけて、江戸時代に流行った「お染風」の呼び方が復活する。歌舞伎や浄瑠璃の演目「お染久松」で、お染が久松に惚れる場面のようにすぐに感染するからだ。20年目後に発表した随筆には、向島で出会った農家の若い娘が出てくる。白い手拭いをかぶって軒先に「お染るす」と書いて紙札を貼っていた。お染が訪ねてこないようにの、おまじないである。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。それから100年以上経った現在でも、インフルエンザばかりかはしかも流行っているらしい。今や「お染風」の復活である。国民こぞってドアに「お染るす」と貼った方がよござんす。おやすみなさい、また明日。

大名倒産 (下)浅田次郎

相対的に面白い設定で尚且つ読み応えのある内容だったが、個人的には全編シリアスな話でも良かったようにも思う。「新田の開拓」「産業の奨励」「節倹の徹底」など、苦労した末の返済にして欲しかった。七福神や福の神、貧乏神といった非現実な神々の出演は要らなかった。そういう面では後半はイマイチだった。まあ、逆の感想もあろうが。

ナタリー・ウッド Part.8 

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1969

ナタリーさん、アナタ、年々色っぽくなってきてますね。

いい女は、中年になるほど良くなるんですよ。

だんだん惚れてきましたよ、アナタの大きな目もぞくっときます。

そういう目で私を見つめてください。