愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 外科医は医者のうちに入らなかった

近代医学が確立する以前には、外科医は医者のうちに入らなかったとようだ。昔の西部劇など観たことがあるだろうか。西部劇好きな父の横で観ていると、南北戦争中、脚などに重傷を負った兵士がテントに運ばれてくる。老齢の軍医が数人の兵士に命じる。まず強いウィスキーを無理やり飲ませて、口に猿ぐつわ代わりに木片を咬ませる。そして「しっかり押さえとけ」と言って、4人の男が手足を押さえつけ、麻酔も使わず脚を切断する。患者は絶叫して失神する。こんな場面がよく登場した。その昔は、医者の指示通りに執刀し縫合する職人にすぎなかった。職人には余計な倫理や思想などなくてもよく、前線の軍医はあとさきかまわず手足を切断すればよかった。考えてもみよ、麻酔なしで脚が切断され縫合されていく恐怖。「殺せ~~~」と言いたくなるな。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。今日は病院を3件も掛け持ちして疲れたべ。あそうか、明日もまた病院だ。はあ、おやすみなさい、また明日。