1962
キム・ノヴァクさん、な、なんと言ったらいいかもう、ど、どうかお願いです。
いきなりで申し訳ないのですが、その・・・僕と・・・あの・・、ですから思い切って言いますけど、け、結婚してください!
昔『愛情物語』に出ていましたよね、それから何と言っても『めまい』です、あの映画を見て以来、そうなんです、もう貴女の写真を見るだけで眩暈がするようになってしまったんです。
この世にあって貴女と私が結婚しないなんて信じられません。
結ばれるべきです、それ以外に私たちが下す決断はありません。
結ばれましょう、ホ、ホテルの予約、取っていいですか?
お願いします、このとおりです!
私の願いを、どうか、どうか叶えて下さい、運命だと思って下さい。