愛に恋

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車ではない新型コロナは要注意

寒き雨まれまれに降りはやりかぜ衰えぬ長崎の年暮れむとす

大正八(1919)年、長崎医学専門学校の教授を務めていた斎藤茂吉が詠んだ歌らしい。

「はやりかぜ」の正体とは、エゴン・シーレ島村抱月の命を奪ったスペイン風邪で、第一次大戦末期頃から全世界で流行り始め、感染者は5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行したものだが、日本国内でも、約39万人が死亡したとある。

そのあおりを食って自殺をしたのが松井須磨子だが、古来、人類を苦しめて来た感染症

コレラ、ペスト、梅毒、近年ではSARSなる病気が流行り、薬局からマスクが無くなるなんという現象も起きた。

今日、薬局に寄ると、覗くまでもなく店頭にマスクが箱なり山積みになっていたが、私は元来、この手のことには無頓着でSARSの時もマスクなど買うこともなかった。

斎藤茂吉も当時は肺炎に罹り生死の境をさまよったとあるが、私の父は大戦さ中の1916年生まれ。

危ないあぶない!

然し、気になるのはこの「スペイン風邪」、実はスペインが発祥地ではなかった。

欧州の主要国は戦時を理由にインフルエンザの発生を発表しなかった。

では、何故スペインなのか、それはスペインが中立国だった所以らしい。

扨て、よく、本の中で見る【武漢三鎮】なる単語があるが、今の段階であまり過剰反応なのもどうかと思う。

然し日々、事態の推移だけは見守っていきたい。

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