愛に恋

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村上ソングス 村上春樹

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自分の好きな曲をいま一度、村上春樹自身が翻訳し直し解説を加えて出版したというもので収録曲は。 

 
・神さましか知らない
・幸福とはジョーという名の男
・人生のイミテーション
・ニューヨークの秋
・ムーンライト・ドライブ
・ブルーに生まれついて
ジー
中国行きのスロウ・ボート
イングリッド・バーグマンの歌
・ブルー・モンク(修行はつらい)
・この家は今は空っぽだ
・バッチズ
・眠る蜂
・オキナワに戻るよ
・自活する子供を神は祝福する
・さよならを言うたびに
・ガルヴェストン
・自殺をすれば痛みは消える
・孤独は井戸
・生きているうちにしたいこと
・ミス・オーティスは残念ながら
酒とバラの日々
・羊くん(ミスター・シープ)
・1957年のディズニー・ガールズ
・五時のホイッスル
・よそには行かないで
・ステート・トゥルーパー

・バン・バン(和田誠訳)
・誰にも奪えない(和田誠訳)
 
さすがに選曲が変わっている。
一般的にポピュラーなのは「酒とバラの日々ぐらいなもので他の曲を知っている人などいるのだろうか。
一応、一通りYouTubeで聴けるものは聴いてみたが、どうもピンとこない。
 
『自殺をすれば痛みは消える』は40年程前に観た映画『M★A★S★H マッシュ』のサントラで、オリジナルは『Suicide Is Painless』「もしもあの世に行けたなら」が一般的な邦題となっている。
朝鮮戦争を舞台に、任務などそっちのけで勝手気ままに振舞う3人の軍医を描くブラック・コメディだが、個人的には特別どうという映画でもなかった。
特段気にもかけない普通の曲だと思っていたが村上氏の感想は違った。
 
「このテーマソングを耳にして、心底ぶっとんでしまった。こんなリアルでクールな歌詞はほかにちょっとないぞと思った」
 
霧の向こうに未来が見える
でも、そこにあるのは、
ただ痛みだけ
 
自殺をすれば
痛みは消える。
それがいちばんラクかもね。
 
私みたいな凡夫には一向に解からぬが、村上氏にはぶっとぶような意味合いだったのだろう。
本書には29曲紹介されているが、どうも好むところと違うようで、“これは”という曲がない。
もっとも向こうはノーベル文学賞の候補者。
私が如き分際が出る幕ではないが。
因みにその『M★A★S★H マッシュ』のサントラを載せておく。
 


Suicide is Painless (M.A.S.H Theme)

 

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