愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

「グレート・ギャツビー」を追え ジョン・グリシャム

サスペンス模様に始まり、長い人間ドラマがありミステリーとなって終結していくような本だが、それぞれの感想を読んでいると、かなりの落差があるようだ。「面白かった」から「つまらない」まで。グリシャムの話題作を村上春樹の翻訳で。私としては4人で会話を長くする場面があるが、進行がとても上手いと思ったが、これは翻訳がいいのか、原文がいいのか分からないが、読み応えがあったと思う。ストーリーとしてはプリンストン大学図書館の厳重な警備を破り、フィッツジェラルドの直筆原稿が強奪される。消えた長編小説5作の保険金総額は2500万ドル。その行方を追う捜査線上に浮かんだブルース・ケーブルはフロリダで独立系書店を営む名物店主。この男には、希覯本収集家というもう一つの顔があった。真相を探るべく送り込まれたのは新進小説家のマーサー・マン。女性作家との交流にも積極的なブルースに近づき、秘密の核心に迫ろうとする。設定は凄くいいと思うがな。