愛に恋

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世界から猫が消えたなら 川村元気

郵便配達員として働く三十歳の男性。映画オタクで猫とふたり暮らし。そんな男性ががある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」彼は生きるために、消すことを決める。電話、映画、時計、そして、猫。彼の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。私は流行のこの本をタイトルの額面どおりの内容かと思って買ってしまった。どこかの島の猫が何らかの理由で消えてしまう。然し、まったく違う内容で、それも私としては読むのに年を取り過ぎているような気がして、少し幼っぽい。悪い本ではないがせめて20~30代であったなら違った感想を持ったかも知れない。