愛に恋

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ダメオのアニマル・ラブ Part.16 

キャシーの猫です。Water noooooo!。「やめて、水だけはやめて」「なに言ってるの、たまには洗わないと汚いでしょ」「汚くてもいいからやめて、ホントにやだ」「だめ、だめだめ」「いや~~~、かけないで」「いくわよ覚悟しなさい」「助けて。開けて~~」

「こぉの~~~、これが必殺跳び蹴りだ」「ウガッ」「参ったか」「参った!」

「ちょっと、何これ!」「お前を買ったんだよ」「買ったって、アンタが?」「そうだよ。アンタじゃないよ、今日からお前の主人なんだから」「ええ、でも、こんな袋に入れて帰るの」「そうさ、何しろお前は大きくなりすぎて買い手がつかないから半額でいいと言われてな、衝動買いなんだよ。入れる物がないから、これでお願いしますと言われたから仕方ないよ。とにかく家に着くまで心棒してくれ」「ええ~~~、こんな体勢で」「大きな声を出すんじゃない。ただでさえみんな見てるんだから」「なら早く帰ろうよ」「あと少し買い物したら帰るから」

「ねえ、悪いけど僕のも噛み砕いてくれないかな。これでは食べれないので」「ああいいよ。僕が少し食べたら分け与えるようにするから、ちょっと待ってね」「美味しそうだね」「うん、なかなかだよ」

「う~ん、何といい匂いなんだ。これはなんという食べ物なんだ。ねえママ、これ何」「おでんよ」「おでん」「そう、おでんよ」「これが僕の朝食!」「食べたいならいいわよ、食べて」「ホント、アナタに食べれるかしら」「食べようと思ったら食べれるよ」「じゃどうぞ」「はい、いただきま~す」

「あれ、ビリー、何処で拾ってきたの」「拾ってきたんじゃないよ。着いて来たんだよ」「ええ、駄目じゃないの。そんな勝手なことしたら」「駄目って仕方ないよ。着いてきたんだから」「バカだねお前は。何処かに親がいるとは思わなかったの」「見たけどいなかったよ」「違うって、どっかにエサを探しに行ってるんだよ。もう、親が探しに来る前に戻して来なさい」「それこそ危ないじゃないさ」「じゃ、どうするのよ」「このまま家に連れてってよ」「ダメよそんなこと、飼えないよ」「お願いだら」「もう、仕方ないわね。ホントに困ったは」

「ちょっと、ちょっと。そんなにたかって来ては食べれないじゃないのさ」「早く割ってちょうだい。こっちも大きいままじゃ食べれないから」「なに言ってんだよ。これは僕のエサだってば」「お願い、分けて」「だめだめ、最近あまりエサがないんだよ」「それはこっちも同じ」「もう、仕方ないな。ちょっと待って。半分に割って砕くから」「ありがと、ありがと」

「Breathtaking(息を呑む)」「なにが!」「なにがじゃないよ、何してるのそんなとこで」「見て分からんか。休憩してるんじゃ」「休憩なら下りてきて平地ですればいいじゃないか」「アホ、そんな危険なところで休憩できるか!」「ええ、そこの方がもっと危険じゃないのさ」「ここが一番安全なのじゃ」「安全って、滑って落ちるぞ」「落ちやせん」「えらい自信だな」「我々はここでの生活に慣れているのじゃ」「解らん」「地上ではな、天敵がおって身の危険があるからここで生活しておるのじゃ」「あっ、そういうことか」「分かったか」

「あれ、これまたビックリだね。お母さん、これ、自然のままのうろをそのまま再利用したってこと」「探していたんだよねこういうの」「然し、子供が4匹で、よくピッタリしたものがあったんだね」「かなり探してんだけど、必ずあると信じて亭主と一緒に探し回ったのよ」「良かったよかった、フクロウの中でもこんないい巣を持っているのは、お母さんだけだよきっと」「もう絶対この場所は誰にも渡さないわ」「うん、それがいいよ」

「早くしてくれ、重たい」「デイビー、これ、君にプレゼントしようと思って待ってたんだよ」「え、私に」「そうだよ、受け取って欲しい」「嬉しい。これ、アナタの気持ちだと思っていいの」「もちろんさ、僕の気持ちは君しかないからね」「分かった、じゃ、チャーリー、今から巣の準備を整えて」「本当かい。よし、じゃ直ぐ取り掛かるよ。ケリー、ありがと。重たかったろ」「もういいかい」「うん」