「おいどうした」「主人に捨てられたんだよ」「どうして」「ポーランドに行くから連れて行けないって」「そうか。その子猫はなんだ」「分らないけど、迷い猫みたいなんだよ」「それで」「私を親と勘違いしてるみたいで、昨日からこの状態なんだけど」「食事や水はどうしてるんだ」「昨日から何も食べていない」「で、君は乳は出るのか」「出ない。子供産んだことないし」「そりゃ困ったな」「ここは危ないぞ。私の居る地下のシェルターに連れてってもいいけど、無駄吠えなんかしないだろうね。他の人もいるから」「それは絶対しない」「よし行こう」
1935年3月8日午前6時過ぎ,「忠犬ハチ公」ことハチが,渋谷駅前で亡くなっているのが見つかった。
寝る子は育つと言いますが、寝る犬はもっと育っています。要はしっかりマスコットを抱いて寝ることが肝要かと!
眠たい時はとにかく寝るに限る。何処でも眠れる場所があれば横になればいい。枕なんていうものは、それこそ何でもいいのだ。例え牛、ブタ、馬であってもだ。
クワァ、カッカッカッ。眠たい、とにかく眠たい。ワンコロ、頼むよ枕かわりに。一緒に寝よう。夕方まで寝よう。クワァ。
「ちょっとちょっと苦しいっての」「このぐらい我慢しなさい」「何もこんな狭いところで寝なくてもいいじゃないさ」「ここがいいんじゃないさ。ネコはね、狭い所が好きなんだよ」「もうー、口を押えるのはやめてよ」「鼻で息をすればいいの」「しょうがないな」「あー楽ちんらくちん」
チベット犬は地球上で最大の犬、さあ、買ってみようか!
「もっと上げて」「これ以上無理だっていうの」「ぜんぜんダメだよ」「腰にくるからダメだよ」「「もう少しで爪に引っ掛かるから」「よっこらしょ」「あと少し」「よいしょ」「うっ」「まだか」「かっ」「あぁ」「うううっ」「ハァはぁはぁ」
「ねえ、嚙み砕いて僕にくれる気ない」「ないね。どんぐりなら沢山落ちてるじゃないか」「ダメなんだよ」「なんで」「丸々一個なんか飲めないんだよ。それに殻を破れないからね」「だからなんだ!」「だから君が殻を砕いて実を細かくして僕にくれないかなと思ってね」「鳩もどんぐり食べるのか」「小さく噛み砕いてくれたら食べるよ」「面倒くさい奴だな」「仕方ないよ、君みたいな強い顎と歯がないからね。頼むよ」「分った。ちょっと待ってろ。その代わり仲間を呼ぶなよ。お前だけに分けるんだからな」「分った、約束する」