「ちょっとアンタだち、引っ込んでなさい。何遍言ったら分るの」「メェ~~~~ヘ。ワンワン。モ~~~~ゥ」
「何やってんだよ。違うって、こっちだって」「違うよ、これだよ」「それは関係ないだろ。ここ、ここだって」「だめだめ、それをいじっちゃだめだよ。それはそのままにしとけよ」「うるさいなもおー、俺に任せとけって言うのに」「お前なんかに任せたらろくなことがないんだから」「いいから黙っとれ」「一緒にやるからダメなんだよ」「だったらお前下がってろよ」「お前が下がるんだよ」「なにをくそ、やるか」「おお、もう頭にきた。外出ろ」「おお、上等じゃねえかよ。やってやろうじゃねえか」「ガブッ」「痛たたたた。痛いじゃねえかよお前」
「グゥ~、グゥ~」「フゥ~、フゥ~、ウンガァ~」
まだ生まれたばかりの花子でちゅ。どうぞよろちく。
モー、疲れた!
ふぅ、ふぅ、ふぅ。はぁ、はぁ、はぁ。へぇ、へぇ、へぇ。こんなに降るとは思わなかった。もう、これ以上降ったら埋もれてしまう。
先日、秘書と二人でベンガル地方を旅してた時のこと、いきなり森林からトラが襲い掛かって来て、私より先に秘書が気が付き悲鳴を上げました。左手方向から猛然と走って来るトラ。私はすかさず身構え、秘書を後ろに隠し戦闘態勢。トラは3mほど手前からジャンプして飛び掛かって来たところを、おでこ辺りに渾身の力を込めて一発お見舞いしてやりました。するとこのとおりトラは仰向けになってのび太君です。秘書が慌てて写真を撮り、目を覚まさないうちに二人はとんずらしました。
まったく寒いったらありゃしない。なぜ、こんな所に連れて来たんだよ。暖かい家で休んでりゃいいじゃないか。このくそ寒いのにわざわざ森なんかに来なくても。今日はどうするんだ、まさかここでテント張って泊るんじゃないだろうね。やめてよ、早く帰ろうよ、もう。