今日、4月7日は戦艦大和が沈没した日になる。歴史を学ぶ者として一言いたい。
4月5日、神参謀は草鹿参謀長に大和へ説得に行くように要請し、草鹿は大和の第二艦隊司令部を訪れ、長官の伊藤整一中将に作戦命令の伝達と説得を行った。
なかなか納得しない伊藤に「一億総特攻の魁となって頂きたい」と言うと、伊藤中将は「そうか、それならわかった」と即座に納得したとありますよね。
草鹿参謀とは草鹿龍之介のことだが、草鹿さん、貴男は当然、吉田 満さんの『戦艦大和ノ最期』を読みましたよね。
あれを読んでどう思いましたか。
俺たちは何のために死ぬのか。
感動する場面ですよね。
貴男たち軍令部の作戦は、もし沖縄にたどり着ければ、自力座礁し浮き砲台として陸上戦を支援し、乗員は陸戦隊として敵陣突入させることも考えていたんですよね。
然し、制空権を奪われている以上、果たして無事沖縄まで辿り着けるのかという疑問にはどう思っていたんですか。
結果的には全くの愚策で乗組員の犬死と世界に誇る大和の最期じゃありませんか。
こんなことなら前年のレイテ湾で大和を突入させた方がどれだけましだったか。
そして貴男、昭和46年まで生きましたね。
貴男が言った「一億総特攻の魁となって頂きたい」、失敗に終わった以上、終戦と共に腹切って下さいよ。
それが伊藤長官らへのせめてもの手向けじゃありませんか。
いったいどんな気持ちで戦後を生き抜いたのですか。
まったくバカげた話で戦後生まれの私でさえ腹が立ちますよ。
大和の沈没は1945年4月7日14時20分過ぎ。