とにかく古書店で田中小実昌、殿山泰司、滝田ゆうの本を見つけたら買わなければいけない。
必ず誰かが狙っている。
それほど人気が高いのだ。
今回神戸で見つけたこの本、落語を漫画で描くのはいいとして、あまりにも文字が小さすぎて読み辛い。
更にオチがよく分からないものもあった。
だが、この人の絵は真似することのできない、彼独特なもので戦前の玉ノ井を描いたら右に出る者がいない。
私の知らない時代の昭和であっても郷愁を感じる。
惜しまれるは空襲で、滝田さんは記憶だけを頼りに玉ノ井を描いたそうだが、大したものだ。
故にこの人の絵はどれをとっても楽しめる。
今後とも滝田買いを続けたいと思う。