愛に恋

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サミュエル・ピープスと祝砲

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扨て、昨日、「即位礼正殿の儀」が目出度く執り行われ、滞りなく終了したことは、日本人として誠に嬉しい限り、自衛隊による祝砲21発も轟き、昨日は一日中、このニュースばかりだったと思う。

ところで、この祝砲は何故21発なのか。

その昔、礼砲 奇数、弔砲は偶数という慣例があったものの、際限なく発射されることもあって、1675年、イギリスの海軍本部書記官長サミュエル・ピープス なる人物が経費節減の一環として、礼砲の発射数を最大21発としたことに端を発し、我が国でも維新後、旧日本海軍礼砲令により天皇などは21発と制定され、戦後の一時期を除き、現在に至るまで踏襲されているものと思われる。

 

そのサミュエル・ピープスだが、こんなことを言っている。 
 
男も女も、年をとってくると中性化してくるんですね。
女性は声が低くなり、色が黒くなって男っぽくなり、逆に男性は声が高くなり色が白っぽくなって、女性化してくるようだ。
 
色が白くなる、確かに若い頃は今ほど白くはなかった。
然し、女性化してきたというのは自分では分からない。
 
どんな仕事があっても、音楽と女には負けてしまう
 
なるほど!
人間いくつになっても音楽の楽しさに恍惚と酔える感受性を失はず、女性に対しても恋心を持ち続けることが出来たら、それこそ幸福ではないか。
  
おそらく、それは人生に数少ない本物の幸福ではないか
 
なるほどね!
いかなる仕事においても、異性と音楽の魅力の前には完敗だと言うことだろうか。 
しかしこのサミュエル・ピープスは17世紀の人。
私も枯淡の境地にならないよう気をつたいとは思うものの、瑞々しさと言われるものは何処へ行ったのだろうか。