愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

積み本免罪符

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確か計算では、今現在、積読本は166冊だったと思う。

思えば、以前は溜めても20冊を上限として、それ以上は精神的な圧迫感とでもいうか、強迫観念に駆られやすいタイプなので極力、購買を控えながら、それなりのバランスを保ち、ここ数年、何の問題もなく平穏無事な読書生活を送って来たはずだった。

 

然し、異変が起こり出したのはTwitterでフォローしている、とある二人の男女の動向。

以前から気になっていたため、行きつけの古書店の主にそれとなく、事情を話し訊いてみた。

店主も、その二人とはTwitterで繋がる仲なので、話が早い。

 

少し解説すると、中年と思しき男性の方はどうも小遣いの殆どを古本に費やし、東に古書市があると聞けば東へ出かけ、西に古書店があると知れば西へ飛んで行く、それがもう小遣いの続く限り休みといえば古本漁り。

当然、戦利品として古書をアップしているので、こちらもそれらを散見できるわけで。

 

今一人の女性は30代主婦。

どういう環境で生活しているのかはよく解らないが、始終、旅行に出かけ、それが観光地巡りではなく、その土地の古書店へ出向くための旅行で、かなり遠方まで出張する。買った本はコンビニで箱詰め、ユーパックで自宅に送り届けるという大名買い。

 

まったく恐れ入りたる所業で、古本趣味の友達がいない私としては、彼らの僕(しもべ)となりてカバン持ちでもしたいぐらいなのだ。

そこでご登場願ったのが、先ほど言った知人の店主というわけで。

 

「あんなに沢山買っておいて読めるんだろうか?」

 

という怪訝な私にたった一言!

 

「いつか読む」

 

そのとき、目から鱗のように総てを悟ったんですね。

古本は一期一会と言われるが、今、ここで買わないと、今度いつご対面出来るか分からないという概念で考えると、確かにあり得る話。

故に、あの時買えばよかったと後悔しないためにも、我が物にしておく。

決して私は溜めるのを趣味としているわけではないが、結果的にこうなってしまった。

更に私に追い打ちをかけた店長の一言。

 

「今現在。90冊ぐらい積読本が溜まっちゃったんだけど」

「そんなん、まだまだ!」

 

昔から狭い家でも楽しい我が家なんて申しておりますが、どうなんでしょうかね。

もう既に、収まるべくはずの空き本棚がないのです。

空席なし、この先、どうなる片づけられない私。

こうなってくると恐いのが地震なんですね。

去年、震度5弱の地震に見舞われたときには驚いたが、もう、大きな地震が来ないように祈るしかありません。