以前、みうらじゅんは「ロックの哲学をお持ちだそうで」という問いに「修行と絶倫」と答え、続けて「絶倫の意味なんですよね、よく分かりました」と言い放っていた。
更に「僕、若い頃から絶倫になれる音楽をかなり聴いて来ました、本当に辛かったです」とぬけぬけと答えていたが、そんなみうらじゅんが、いとうせいこうと安齋 肇と組んで「バギナーズ」という女装バンドを結成。
然し、類は友を呼ぶというが、まさにこの3人、為るべくしてなったとでもいう個性派揃い、ここに山田太郎なんて加わったら最高の無敵バンドではないだろうか。
現在はやってないと思うが、何年か前にいとうせうこうと一緒に『見仏記』という番組を、それとなく見ていたが、いやに仏像に関して詳しいなと思っていたら、この人、仏像マニアだったんですね。
彼はマルチタレントでも言うか、かなりの才能に恵まれた人物だと思う。
然し、誰だったか女性で、明け透けに自分の性体験を書き、「フェラは嫌い」なんて言っていた作家がいたが、確か蔵書の中にあったはずだが見つからない。
昨今、男女を問わず赤裸々に過去の複数体験をのべつ幕なし語る人もいるが、この手の話を書いて世間に公表するなんざ、私には到底出来ない。
別に仮面を被ろうとしているわけではなく、そんな赤っ恥なことなんか自ら進んで天下衆目、なぜ晒さなければいけないのか、まっぴら御免だ。
更にどうだ、このタイトル、「やりにげ」なんて如何にもお得なお相手を見つけて、事が済んだら、ハイ、お役御免。
そんなことを披歴するわけですよ。
実際は、一回限りではないようだが、それら単発的な女性との交合が何人も出て来る。
だからと言って、決して批判しているわけではなく、自分には出来ない所業だと述べているだけの話で。
今年上半期の女性CM起用1位は13社に出演の渡辺直美らしいが、確かに彼女は上手い。
異色のキャラだと思う。
その渡辺直美が以前言っていた単語の意味が初め分からなかった。
曰く「遣り目(やりもく)」
つまり、やるのが目的という言葉を簡略化したわけだが、なるほどね!
まあ、それはともかく、お堅い本から離れて閑話休題のよう古書市で買った、本書を読んでみたが、ある面、バカバカしい。
然し、読んでみたくなるのも、これ人情。