マスター 「今日あたり、かなり暑いな」
ダメオ 「いや、僕にはこのぐらいが丁度いいよ」
「お前は暑いのが好きだからな」
「熱いのも好きだよ」
「おお、それなら分かった。今日は暑くて熱い曲をかけるよ」
「いいね、行ってみよう」
Nicki Parrot - I Will Wait For You
「どう・・・、分かった」
「ボサノバだよね」
「そうだよ」
「何か聴いたことある曲だな」
「誰もが知っている曲だよ」
「う~ん・・・、曲名を思い出せないな」
「かなり、アレンジしてるからな」
「なんだっけ?」
「タイトルは、I Will Wait For Youだよ」
「う~ん、分からないよ」
「シェルブールの雨傘だよ」
「あっ、そうか!。そうだな、確かにそうだ」
「粋なアレンジだろ」
「誰が歌ってるの?」
「ニッキ・パロットっていうオーストラリア人だよ」
「へえ、全然知らないな」
「ジャズ・ミュージシャンでね、本職はウッドベーシストなんだよ」
「歌も上手いし最高じゃん」
「フルートやピアノも弾けるらしいよ」
「凄いな」
「いいだろ。最近のお気に入りなんだよ」
「ニッキ、何だって」
「ニッキ・パロットだよ。ブロンドで美人だぞ」
「ひぇー。堪りませんね」
「生きている限り、音楽は現在進行形だからな」
「いいこと言うね、マスター」
「とぬかく何でも吸収だよな」
「おお、そうだな。いくら年を取ってもな」
「そうありたいな」
「そうありたいね」