2019-06-02 末期の眼 一読三嘆 牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる 位置の確かさ 木下利玄 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり 道元 形見とて 何か残さん 春は花 山ほととぎす 夏はもみぢ葉 良寛 そして川端康成は言う。 「あらゆる芸術の極意は『末期の眼』であろう」 常に自然を「末期の眼」で捉えること、この感覚は禅の思想に根差す東洋的なものであるとか。 然し、残念ながら私のような凡夫には末期の眼と言っても少々難しい。