愛に恋

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末期の眼

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牡丹花は 咲き定まりて 静かなり
花の占めたる 位置の確かさ    木下利玄
 
春は花 夏ほととぎす 秋は月
冬雪さえて 冷しかりけり     道元
 
形見とて 何か残さん 春は花
山ほととぎす 夏はもみぢ葉    良寛
 
そして川端康成は言う。
 
「あらゆる芸術の極意は『末期の眼』であろう」
 
常に自然を「末期の眼」で捉えること、この感覚は禅の思想に根差す東洋的なものであるとか。
然し、残念ながら私のような凡夫には末期の眼と言っても少々難しい。