愛に恋

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『Z』ヘンリー・マンシーニ


Henry Mancini 映画「Z」 Theme from " Z "

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ヘンリー・マンシーニについては今更語ることもないが、17歳ぐらいの時に彼の映画音楽全集を買ってよく聴いていた。
中でも、69年製作でフランスとアルジェリアの合作『Z』という映画のサントラが素晴らしい。

『Z』とは古代ギリシャ語で「彼は生きている」という意味だとか。
アメリ原子力潜水艦の寄港反対集会のさなかグレゴリオス・ラムブラキスという左派の国会議員が、暗殺された事件をモデルにした映画で内容的には少し重苦しいものだったと記憶している。
 
事件は1963年5月にギリシャで起きたものだが、その主役の『Z』なる男をイヴ・モンタンが演じている。
この映画のように娯楽性に乏しいフランス映画はどうも一般向けとは思われない。
当時、私もこの映画を観て解かったような解からないような、もう少し大人に成ってから観るべきだった。