このニュースばかりは世界中に配信され人類史上の悲劇といっても過言ではなかろう。
故にパリ市民にとって涙に暮れる一日になるのではないだろうか。
我々日本人にとってはこれに匹敵するような悲劇はなんだ。
・東大寺の大仏が焼け落ちる!
・法隆寺が全焼!
・姫路城が全焼!
・京都清水寺が全焼!
・平等院が全焼!
など、どれをとってもショッキングなニュースに変りわない。
今回の火事で、いったいどれだけ美術品が焼失してしまうのか、考えただけでも恐ろしい。
形ある物はいずれ失われる、なんて言った人がいるが、このようなニュースは聞きたくない。
国籍や民族に関係なく人類遺産は地球規模で考えるべきものだ。
我々現代人は、それらを後世の人に伝え保存する義務を背負っている。
然し、何たる悲劇だ!
800年近く守ってきた財産が燃え落ちようとしている。
映像を見ていても辛い。
少しでも美術品が残ってくれることを望む。
子供の頃、今では殆ど見ることが出来なくなった1956年作品の『ノートルダムの傴僂男』を見たことがある。
昔は差別用語だが『ノートルダムのせむし男』と書いたものだ。
ジーナ・ロロブリジーダとアンソニー・クインの出演で映画史の中では有名な作品だと思う。
ジーナ・ロロブリジーダは未だ存命で、今回の火災をさぞ悲しんでいることだろう。
願わくば、何処の国であれ、こんな悲劇のないことを祈るばかりだ。