愛に恋

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Tsai Chin ♬夜來香


Tsai Chin ~ 夜來香

蔡琴:Tsai Chin:ツァイ・チン、民族の女王などと言われていれらしい。
雰囲気あります。
誘われたら断れません(笑
  
夜になると香る花、夜來香を写真でしか見たことがありません。
大戦末期の昭和20年6月、李香蘭は上海でコンサートを開き、その時、観衆に向かって語りかけた。
 
「夜来香の香りもやがて消える。今の内に楽しみましょう」
 
戦前、戦中と青春時代の多くを上海で過ごした父、この時28歳。
果たしてこのコンサートを見ていただろうか。
父はアコーディオン奏者で現地語も堪能だったので或いはなんて思ってもみる。
しかし軍務に忙しく戦闘中、重傷を負ってそれどころではなかったかも知れない。
 
ところで曲の2小節目にある「那夜鶯啼聲輕唱」という歌詞。
訳すとナイチンゲールは軽やかに唄っている」という意味らしい。
ただし、クリミア戦争で多くの看護婦を率いて傷病者の救護に当たったあのナイチンゲールではない。
鳥のナイチンゲール、つまりウグイスのことで、日本の歌詞だとこうなる。
 
あわれ春風に 嘆く うぐいすよ
月に切なくも 匂うイエライシャン(夜来香) この香りよ

日本語訳は佐伯孝夫さん、あの『有楽町で逢いましょう』『いつでも夢を』などで有名な方です。
しかしいい曲ですね!
この綺麗な発音がまた素晴らしい。