愛に恋

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野晒 北原白秋

明治45年7月5日、東京原宿在住の北原白秋は隣家の年上の人妻、松下俊子と関係を持ち、夫の松下長平から姦通罪で告訴された。
翌6日、白秋は俊子と共に逮捕、馬車で市ヶ谷の未決監に拘留される。
その後、詠んだ白秋の詩。
 
野晒
 
死ナムトスレバイヨイヨニ
命恋シクナリニケリ、
身ヲ野晒ニナシハテテ、
マコトノ涙イマゾ知ル。
 
人妻ユヱニヒトノミチ
汚シハテタルワレナレバ、
トメテトマラヌ煩悩ノ
罪ノヤミヂニフミマヨフ。
 
上手い!
白秋先生、今も昔も恋の闇路に入ると、これまた大変ですね。
先生のお気持ち、お察しします。
とくにここがいいですね。
 
トメテトマラヌ煩悩ノ

それ、それなんですね、先生。
よ~く解かります。
男と女、いつの時代もこれで悩み、これで楽しんで来ました。
これがあるからこその人生なんですよね、先生。
 
先生、あのベートーベンも恋で悩んでいたんですって。
同じですよね。
偉大な作曲家も先生みたいな大詩人も、まして私みたいなボンクラは尚更です(汗