愛に恋

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破船 久米正雄

久米正雄に「破船」事件と呼ばれる話を書いた小説がある。

漱石の長女、夏目筆子を、久米正雄と松岡讓が争った事件の顛末を書いたものらしい

が、今日、その『破船』を読むには図書館でこれを借りなければならない。

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持ち歩けないこんな重たい本なんか借りれるものか!

 

殆ど忘れ去られた作家、久米正雄の作品を読もうとしても、古書店で稀にこの『学生時

代』に出合うぐらいなもので久米にはこれといって名作がない。

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しかし、先年、珍しくこんな伝記本が出たが、もう書店にはない。

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これとても、約600頁もある大著で大変だ!

 

私が追い求めているのは『破船』そのものだが一度たりとも見たことがない。

その昔、確かに出版されている。

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または上・下巻のこの2冊。

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どちらとも新潮社から出ているが、何故、新潮は再販しないのだろうか。

このまま絶版扱いにしておいて何の意味があるのか。

事件から既に100年ぐらいは経っているので関係者はみな物故している。

新潮さん、お願いですから再販して下さい。

それとも何ですか、新潮さんでは今、慎重に検討している最中とでも!

 

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