男の名はフランツ・ライヒェルト、ウィーン出身の発明家である。
いったい、ここで何をしているのか？
椅子の上に乗って誰かと話している。
さて、どうしたものか、これでいいのか、よし分かった、やってみる。
その一部始終の結果が映像に収められている。
では見て頂こう。
時は1912年2月4日 パリ・エッフェル塔。
何と彼はエッフェル塔から飛び降りた。
自分が発明した物を試したかった。
鳥のように自由に飛べるのか。
パラシュートのようにフワフワと落下できるのか。
しかし、結果は無惨、真っ逆さま落ち帰らぬ人に。
失敗は成功の基と言うが、あまりにも悲惨な結果に話をしている相手は、何ら止めるような素振りがないということは、或いはこの実験、上手くいくかもしれないと思っていたのか。
ともあれ、後日談を知りたいところだ。
