ヴィヴィアン・リーさん、敢えてヴィヴィアンと呼ばせてもらいます。
聞きましたよ、貴女の情熱。
オリビエの家に押し掛けて、奥さんにオリビエのあらゆる好みを聞いたそうじゃありませんか。
よほど、オリビエの演技に惚れ込んだようですね。
そして、見事、オリビエを略奪する。
仕事も恋もヴィヴィアンほど一途じゃないと、生半可なことではオスカーは手に入らないのでしょうか。
しかし貴女はその両方をかっさらってしまった。
だが、オリビエは数年後に去った。
貴女みたいな美女を棄てて。
ヴィヴィアン、確かに貴女は絶世の美女です。
見ましたよ、ロバート・テーラーと共演した『哀愁』。
本当に綺麗でした!
どうでしょう、ひとつ私を連れ去ってみる気はありませんか。
そして失恋の傷を私で癒す。
私は何処に居るかって?
決まってますよ、「欲望という名の電車」に乗ってますから。
私と恋に落ちたら、間違っても「風と共に去りぬ」なんて言わせません。
二人でタラの大地でやり直しましょう。
必ず見つけてください、待ってますよ。
欲望という名の電車で。