帯には。
・古書店で高値で取引きされる名作
・こんなに面白い小説が何十年も読めなかったなんて信じられない
・昭和の隠れた名作
・今年1番面白い小説
という触れ込みだが果たしてどうだろう。
私の感触では、そこまで言うのは少々大袈裟ではないのかとなるが。
軽妙洒脱な本だけに将来すぐ忘れそうなのでレビューとして書かれているものを少し引用したい。
まだテレビが新しかった頃、お茶の間の人気女優 坂井モエ子(43)はコーヒーを淹れさせればピカイチ。そのコーヒーが縁で演劇に情熱を注ぐベンちゃんと仲睦まじい生活が続くはずが、突然“生活革命”を宣言し若い女優の元へ去ってしまう。悲嘆に暮れるモエ子はコーヒー愛好家の友人に相談…ドタバタ劇が始まる。人間味溢れる人々が織りなす軽妙な恋愛ユーモア小説
原題は『可否道』、つまり「珈琲道」ということだと思うが主人公の坂井モエ子を含め5人の会員からなる珈琲通のクラブを日本一の権威ある会に発展させようというところがユーモア小説ということになるのか、次第に引き込まれていく文字通り軽妙な内容で、まあ、私流に言えば「あっさり小説」とでもいうか、深い意味合いのないところが妙と言えば妙。
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