本書によると、カラヴァッジョの絵に嫌悪感を覚え焼き捨てるように支持したのがパウロ5世ということらしい。
一貫して対立軸にあるカラヴァッジョと教皇。
天才画家を支持する枢機卿など問題点がどこにあるのか読み解くのにやや難儀した。
性格的には破滅型で気性が荒く酒癖が悪いカラヴァッジョ。
「殺人を犯したバロック画家」と副題にあるが嘘か誠か生涯に2人の男性を殺害したように書かれているが本当なのだろうか。
天才芸術家にして殺人犯などという人物はそう稀に居るものではないだけに、つい古本屋で目にしたこの分厚い本。
そのカラヴァッジョが38歳の若さでマラリアにより死去したのは1610年7月18日。
レオナルド・ダ・ヴィンチがヴィンチ村のレオナルドさんと言う意味と同じようにカラヴァッジョというのは村の名前で本名はミケランジェロ・メリージ、またはメリシ、通称ミケーレと呼ばれていたとある。
それにしても破天荒な一生。
無頼の徒として生き夭折する。
天才ならそれもまた良しとするべきなのか悩ましい人生のように思う。
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