愛に恋

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野良猫の拾い方 猫は買わずに拾う時代

 
最近、こんな本が出ている。
買ったわけではないが先日、本屋に行った序に少し立ち読みして来た。
写真入りでかなり詳しい、当然、実践に基づいて書かれているのだろうと思うが、しかし、野良猫を飼うといっても先ず問題になるのはアプローチ。
猫は警戒心が強く野性的で、そう易々と触れることの出来ない動物。
 
だが、ここに例外がある。
去年の11月頃、いつものように炬燵に入り寝そべりながら本を読んでいると、何やら視界の隅に動く物体を捉えた。
はて、と思い少し上向きにリビングを見ると、何と、三毛猫がこちらを見ている。
 
視線が合ったが、特別、慌てる様子もないままに去って行く、その後にもう一匹、黒猫が小走りに続いて行った。
結露を防ぐためベランダの窓を少し開けていたのだが、ベランダまでは約1メートルほどジャンプしなければ上がってこれない高さ。
おそらく見知らぬ人間が居ると知っての闖入だと思うが、その大胆さには驚き入り候。
 
30数年前の名古屋時代にも同じようなことがあった。
入り浸りになり懐いてくれたのはいいが流行り病で呆気なく旅立った。
最期を看取り近くの公園へ寒空のなか葬ってから幾星霜、久方ぶりに現れた猫だったが当初、まったく相性が合わず餌をやっても一向に懐かない。
引っ掛かれる事3回、噛まれる事2回に及んで忍耐も切れ、縁切り港と行きたいところだったが餌だけの目的か毎夜現れるようになった。
 
しかし、此奴は一宿一飯の恩義を考えない輩。
人の家に土足で勝手に上がり込み、餌が少ないと言ってはバスマット、スリッパを咥えて窓から出て行く抜け目なさ。
もう、我慢がならない、両者譲らず喧嘩が始まる。
私は箒を持ち出し叩く素振りを見せるが相手も動じず牙を剥き「シャー」と唸り返す。
 
「その方、拙者を居眠り狂志郎と知っての狼藉か」
「ちぇ、単なる退屈男じゃねえか」
「下郎の分際で何を申すか、もう二度と来るな!」
「ああ、来るもんか、こんなケチ臭い家」
「とっとと消え失せろ」
「こっちとらね、子連れなんだよ、たまには大盛りの飯でも出したらどうなのさ」
「減らず口を叩きおって、テメエにただ飯喰わせるほどの稼ぎなんかねぇんだよ」
「しけた野郎だ、道理で辛気臭い部屋だと思ったぜ」
「大きなお世話じゃ」
「じゃあな、あばよ」
 
ってなもんで刃傷沙汰にはならなかったが暫くは疎遠になっていた。
しかし、ここに異な現象が起こる。
マンション内の中年女性が餌を与えているを目撃した。
それも二人!
当マンションはペットOK、然るに一人は大人しい犬を飼っている動物好きの人。
いつの間にかの仲良し、猫と犬は共に相手に関心がない。
実のところ、それを見て私の嫉妬心が疼いた。
何ゆえ女性二人には懐くのか。
異性は嫌いなのか?
 
子供の黒猫は親と変わらない大きさだったが、いつしか姿を消し、独り身になった親猫はもう自由気儘。
子育ての心配も無くなり、次なるボーイハントもよし、さあ、これからどう出る!
しかし、先に折れたのは私の方だった。
ショップで買った餌を前の駐輪場で少し与えてみると意外にその時は大人しい。
 
だが、私としても毎食、餌を与えるわけにもいかず飼い猫にする気は毛頭ない。
幸いに他の二人が餌をやっているので三方一両損か。
何のことか分らぬが、以後、窓を開け来訪待っていると案の定やって来く。
以前の喧嘩もどこ吹く風、餌を食べ水を飲んで部屋中を隅々と見て周る。
犬は人に慣れ猫は家に慣れるという譬え通りか?
だが、敵もさる者、探索に余念なく歩き廻るが常に一定の距離は保っている。
 
「この男はまだまだ油断がならんぞ」
 
ここが思案のしどころ。
入って来ても、これからは全くの無関心を装うことにした。
 
「来たければどうぞ、ご自由に」
 
我慢比べだ。
 
「私の方からは二度と愛想を振りまかないので宜しく」
 
冷戦関係、緊張状態が続いたが、ある日の事、絨毯を踏み踏み。
早速、ネットで「猫のフミフミ」を調べると。
 
基本的に猫の「ふみふみ」は、温かくて柔らかいものに対して行われます。
甘えたい時にも赤ちゃんの時の気分に戻って「ふみふみ」してきます。
なので、お腹や腕、胸の上でそいういうことをしてくるということは、あなたのことを母猫のように慕っていることをあらわしているのです。

なんだ、早い話しが休戦協定どころか私に対して親近感を持っているということじゃないか、それならそれで早く言えよ。
そしたら、こっちの対応ももっと違ったものを。
そして遂に、第一歩、栄光の架け橋!
前足を膝の上に置き脚の上に乗りゴロゴロ、ゴロゴロ、まるで野口五郎のように泣き出した。
 
以来、毎晩、ベランダの給湯器の上が彼女の待機所になったが、私は忙しいのじゃ、早い時間からそなたに構っている暇はない。
風呂、食事、ニュース、ブログ、読書と夜はやることが一杯。
午前様になり、私は歯を磨くため湯を出す。
その音が給湯器に伝わり、習慣で猫は、それが合図だと覚えてしまった。
もうそろそろだ、準備は怠りはない。
寝床に入る前、こっそりカーテン越しに外を見ると、ジッとこちらを凝視している。
暗闇の中で目が合う。
のそっと起き上がり、
 
「まったく、遅かりし由良之助だよ、待ちかねたじゃないのさ」
 
初代名古屋時代の猫は「ミーシャ」
二代目J Soul sisterの名は「MISIA
かくして毎日、一緒の蒲団で寝るようになってしまった我ら
ゴロゴロ、ガリガリ、フミフミと落ち着かないMISIA
朝は朝で鶏より先に目を覚まし出て行く旅路。
猫はよく寝るものだと思っていたがコイツばかりは違うらしい。
こちらの睡眠不足をよそに、この先、我々の関係はどうなるのか。
 
まあ、この顔を見てやっておくんなさいまし
 


この体勢ではブログが書けないのだ!
 

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