愛に恋

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蝦蟇の油 自伝のようなもの 黒澤明

 
世界の黒澤といっても、その生い立ちはと言われれば全く知らない。
そこで手に取ってみた自叙伝。
しかし内容は『羅生門』までの前半期しか書かれていない。
七人の侍』や監督を降板させられた『トラ・トラ・トラ』に関しては分からず仕舞いだった。
 
だが、人に歴史あり、明治生まれの大正育ち。
私の知らない時代の話しからして興味深い。
映画界に於ける師は山本嘉次郎監督でシナリオを書くようになったのも山本監督の薦めによるものらしいが、驚くのは高峰秀子と恋愛関係にあったとか。
黒澤は、その点に関しあまり深く書いていないが、もし、二人が結婚していたら、どうなっていたのだろうか。
 
知らない時代が懐かしいと言っては変だが関東大震災、二・ニ六事件、戦時中の検閲、戦後の東宝争議と、ある面、明治生まれの人は実に面白い人生を歩んだものだと思う。
 
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