愛に恋

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半自叙伝  菊池寛

 
この本は芥川の死の翌年、昭和3年から4年にかけて書かれたものらしいが、とにかくあまりにも古いので、その交友関係で登場する人物など一般的にはあまり知られていないような人の記述なども多く、やや分かりにくい。
 
さらに目次がなく思い出すままに書き連ねている点も違和感がある。
文字通り、半自叙伝だが、既に3回ほど狭心症を患っているので死の覚悟も出来ていたらしい。
菊池寛の文名は、その作品より後進作家の発掘に尽力したことの方が大きいと言うべきなのだろうか。
だが彼の通俗小説は確かに面白く読み始めたら止められない。
 
ところで本書は、以前、四国は高松の菊池寛記念館に行ったおり、処分品として自由にお持ち帰り下さいとあったので貰ってきたもの。
 
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