どちらかと言うと大衆小説作家で物語としてはよく纏まって読み易く解りやすい。
ただ、この『悦ちゃん』に関してはどこか落語のような筋書で偶然の出会いの連続でストーリーが構成されている。
ちょっとばかり情けないような父親、碌太郎の再婚相手を巡って悦ちゃんが奔走するような話しだが如何にもフィクションで、こんなに何回も偶然があるかと思わせる点が少し疑問。
私より二回りほど上の人が読んでいたということか。
直ぐに映画化されたらしいが私は観てない。
昭和33年には松島トモ子主演でテレビドラマとして放映されてもいるが記憶にない。
因みに父の碌太郎は文六本人がモデルで悦ちゃんは娘がモデル。
ともかく、この獅子文六シリーズはいつまで続くか知らないが、こうなったら全部読むつもりでいる。
ブログ村・参加しています。